労働の対価として雇用者が労働者に対して支払うのが給与で、多くの人にとっては、大切な生活の原資となります。
労働基準法では給与のことを「賃金」と呼んでおり、「賃金、給料、手当、賞与その他名称いかんを問わず、労働の対価として使用者が労働者に支払うすべてのもの」と定められています。
そしてその給与、額面と手取金額では大きく異なるのですが、この差はどうなっているのかを知るための給与明細というものがあります。
給与明細には様々な手当や税金控除などの情報が記されており、この中で一番気になるのが手取金額で、この金額は支払う側が重視している総支給額とは大きな差があります。
この手取金額というのは、まずは額面を計算し、そこから税金などを差し引いて労働者に支払われることになります。
また一言に給与といっても給与明細をみると「基本給」であったり「役職手当」だったりと、様々な項目に分かれていますよね。
実はこれらを体系的に分類したものを給与体系といって、会社や業種などによって異なってきます。
一般的な給与体系例
基準内給与
基本給
諸手当
- 役職手当・資格手当
- 家族手当・住宅手当
- 皆勤手当・精勤手当
- 通勤手当
- 作業手当
基準外給与
- 時間外手当
- 休日手当
- 深夜手当
- 宿直手当
まず給与を大きく分けると「基準内手当」「基準外手当」に分類することができ、基準内手当というのは所定労働時間働いた場合に毎月決まって支払われる給与のことで、基準外手当というのは、文字通り労働時間外に働いた場合に支給される給与のことです。